2017年10月から放送が開始された「王様ゲーム」
私はアニメ化を機に漫画版を一気読みしたんですが、まぁハマってるわけなんですよ！
そこで今回は漫画版「王様ゲーム第二部・終極」を読んだ感想やアニメと漫画の違いについて語ろうと思います。ちなみに、王様ゲームは複数の章に分かれているので、今回の記事では第二部について書いていきます。
「王様ゲーム」は結構グロイ描写もあるので、ホラーやサスペンスものが好きな人だけ読んでください。
▼第一部について書いた記事はこちら
王様ゲーム第二部「終極」とは
王様ゲームはモバゲータウンにおいて総閲覧数4000万回読まれている金沢伸明原作の小説で、私が読んでいるのは漫画版です。最近アニメ化も開始されて今まで以上に知名度がUPしていく作品だと思います。
その第二部が「王様ゲーム・終極」です。
王様ゲーム第二部のあらすじ
今回紹介する「王様ゲーム・終極」は第一部の続編で、第一部の最後で王様ゲームを続行するか自分が罰を受けるかの二択を迫られた主人公・伸明が別の学校に転校するところから物語が始まる第一部の7か月後のストーリー。
クラスにはかつての彼女・本多智恵美と同じ名字、そっくりな見た目の女性・本多奈津子がいました。積極的に仲良くなろうとしてくる奈津子、その他のクラスメイト。
しかし、伸明は前回の王様ゲームのことから全員と距離を置こうとします。というのも、また王様ゲームが起きる事を知っているからです。
そんなある日、ついにまた王様ゲームが起こってしまうんです。
圧倒的なスリルや恐怖、ドロドロした人間ドラマに加えて、第一部では分からなかった本多奈津子や王様ゲーム、夜鳴村の謎が一気に解明していくという展開です。
王様ゲーム第二部見所や感想
第二部・終極は第一部以上にドロドロとしたバトルや謎が張り巡らされています。
そこでここからは見所や感想について書いていきます。
智恵美そっくりな奈津子の謎
第二部では伸明が新しい学校に転校するところから物語が始まるのですが、そのクラスには第一部のラストに命を落としてしまった伸明の彼女・本多智恵美と同じ名字で顔もそっくりな本多奈津子という人物がいたのです。
【画像参照元：王様ゲーム終極1巻より】
当たり前ですが、伸明は驚きを隠せません。
奈津子は明るい女性でクラスで人気もあり、運動神経も抜群な女性…だったのですが、王様ゲームが開始されたことで本性が露になります。
【画像参照元：王様ゲーム終極1巻より】
一気に泥沼ホラー漫画に早変わりですね(笑)
それもそのはず、奈津子は伸明が第一部で王様ゲームに参加していた頃と同時期に別の地方で王様ゲームに参加していた人物だったんです。
【画像参照元：王様ゲーム終極3巻より】
当然、奈津子は王様ゲームの生き残りなので手段を選ばず生き残ろうとしているわけです。
ちなみに、奈津子が体験した王様ゲームの物語は「王様ゲーム 臨場」で詳しく描かれています。
ラストまで奈津子の残忍さが描かれ続けるのですが、ラストでほんの少し奈津子の本性を見る事ができます。
【画像参照元：王様ゲーム終極5巻より】
それは、本当は友達のことが大好きだということです。
しかし、前回の王様ゲームで生き残ることができるのが一人だと知り、友達に変な期待を持たせないよう冷酷な態度をとっていたことが分かります。
今作だけ読んでいると、このシーンだけでは奈津子の残虐な面を払拭することはできませんが、「王様ゲーム 臨場」を読むと奈津子の苦悩が理解できるので奈津子に感情移入してしまいます。
今作は伸明よりも奈津子の非情極まりないシーンがメインと言っても過言ではないですし、王様ゲームの正体など、その後の物語にも大きく関係する人物です。
友達を作りたくても作れない辛さ
伸明は前回の王様ゲームを経験し、王様ゲームが続くことを知っているからこそ友達を作る事に拒否反応が出てしまいます。というのも、生き残れるのは一人だけなので、仲良くなってしまったら辛いだけだからです。
【画像参照元：王様ゲーム終極1巻より】
家では前回の王様ゲームの件を知っている母親に自分の苦悩を打ち明けています。
信じてもらえない辛さ
伸明は前述した理由から友達を作る事を拒んでいたため、王様ゲームが始まってクラスメイトに事情を話してもなかなか信用してもらえません。
それどころか、自分が生き残るためにクラスメイトを犠牲したかの如く罪を着せられ、クラスからの信頼を一気に失ってしまいます。
【画像参照元：王様ゲーム終極1巻より】
これがきっかけで、前作で命を落としてしまった彼女・智恵美とのツーショット写真を消されてしまったりと散々な目に。
これは今作で1、2位を争う胸糞ポイントのひとつでしょう。
しかし、王様ゲームが進むにつれて一部のクラスメイトからは信頼を得ていきます。
伸明はクラスメイトを救いたいと思っているのに、それが分かってもらえないこの展開は見ていて辛いものがありました。
王様ゲームの謎
物語が進むにつれて徐々に王様ゲームの謎が分かっていきます。
一つは命を落としてしまった伸明の彼女・智恵美の父親が夜鳴村の出身で、王様ゲームの生き残りという点。さらに奈津子の親も王様ゲームを体験しているという点です。
【画像参照元：王様ゲーム終極3巻より】
この時点では智恵美と奈津子の関係性までは明かされませんが、実は二人は双子の姉妹。(これは「王様ゲーム 起源」で明かされます)
それを匂わせる内容が判明していくんです。
さらに物語の終盤で、33年前大学で生物学の研究をしていたという「宮澤」という人物から電話があります。
【画像参照元：王様ゲーム終極5巻より】
宮澤の話によると、33年前に夜鳴村で起きた王様ゲームの調査結果から、王様ゲームの正体が新種のウイルス「ケルドウイルス」によるものだと分かったというのです。
そのウイルスは意志を持ち、人体を内部から破壊したり、ネットワークを通じて自己増殖したりするというもの。しかも根絶は不可能で最終的には人類が滅んでしまうと予測されるそ展開に。
まぁ、私からすれば人体に影響するウイルスが機械にまで感染する意味が分からないのが本音ですが(笑)
第四部からこのウイルスによって日本中が恐怖に怯える…という展開になるみたいですが、漫画だとまだそこまでいっていないので新刊発売が楽しみで仕方ありません。
王様ゲーム第二部アニメと漫画の違いについて
アニメと漫画は決定的な違いがあります。
というのも、アニメ版では漫画版の第二部「終極」の物語の中で、伸明がクラスメイトに第一部で起きた出来事を話していくというものだからです。
第二部目線で見れば話しの中でちょいちょい第一部の話が入ってくるので、アニメで初めて王様ゲームを見る方なら逆に分かりやすい展開だと思います。
逆に原作を知っている方だと第一部がごっそりなくなるので寂しい気持ちになるはずです。
まとめ：王様ゲーム第二部
今回は最近アニメ化もされた「王様ゲーム」の第二部について紹介していきました。
緊張感溢れるドロドロ人間ドラマはもちろんなんですが、第一部の続編という事もあって伏線が一気に回収されていくのはスッキリします。といっても全部回収されていないので続きが読みたくなるような展開にされています(笑)
第一部よりも全体的に残虐さが増えている代わりに、自分の彼女や友達を差し出さなければならない…みたいな胸糞悪い展開はなくなった印象です。
他にも奈津子の豹変ぶりやその真意、王様ゲームの謎がラストで一気に分かっていくのがかなりワクワクしました。
今のところハマりっぱなしなので、第三部、第四部…と続いているので読み次第感想を書けたらと思っています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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